疑義解釈事例集

用法関連

ボナロン経口ゼリーの「○回分」表記について
ボナロン経口ゼリーについては「1包 2回分」のように処方されます。これは「1包 2日分」の表記と同等で、内服2日分 (実質2週間処方) と解釈してください。
疑義照会は不要です。
プリンペランの食後処方について
疑義照会してください。
今後、薬剤ごとの疑義照会プロトコール策定も検討されています。
3錠/分2(1回量コメントなし)
1回1.5錠でよいのか、疑義照会をお願いします。
→ 「朝1−夕2」などのコメント漏れの場合があります。

一包化関連

一部ヒートや別包での調剤について (下剤等)
一包化指示のある処方箋については、一部でもヒートや別包で調剤する場合には疑義照会をしてください。
複数診療科処方の統合について
不可。患者希望があった場合でも、各診療科ごとの一包化をしてください。
一包化指示がなく、患者が希望する・薬局で必要と判断する場合
神経内科の処方については疑義照会をしてください。

適応関連

PPIの長期処方
「再発・再燃を繰り返す逆流性食道炎の維持療法」と解釈してよいか? → 一律に解釈できるコンセンサスが得られていないため、当面は疑義照会が必要とします。

薬剤変更関連

合剤への変更
例:トラゼンタ+ジャディアンスの処方において「トラディアンスで調剤」とのコメントがある場合
→ トラディアンスが採用外のため疑義照会が必要です (後日採用されました)。
今後、別のケースでも同様に未採用の合剤をコメントで指定された場合、疑義照会をおこなってください。

入手困難関連

葛根湯
ツムラ入手困難のためクラシエが追加採用されています → 成分量が異なるため、変更にあたっては疑義照会をしてください。
鎮咳薬など
採用外医薬品への変更はできないため、採用を検討します。積極的に疑義照会してください。

書式関連

負担割合の記載について
健康保険の自己負担割合が記載されます。
乳児医療等の受給者番号等情報は右下に記載されています。この場合にも、表記は0割になりませんのでご注意ください。
力価処方について
抗微生物薬や抗てんかん薬、コデイン類については力価で処方されます。
→ 薬剤ごとに力価である旨の記載がされるように改善されました。
後発医薬品変更不可処方の不備について
医師記名+押印の漏れについては疑義照会してください。

二次元コード関連

印字の処方内容と異なる薬剤がコード化されていることがある
不具合として調査中です。印字の処方内容を正本として調剤を行ってください。
調剤にあたってはレセコンで読み取られた内容のみを頼りにせず処方箋をしっかり読みましょう。
包装単位での処方
貼付剤等で、「7枚入 1袋」の処方において、二次元コードでは「1枚」として読み取られますので注意してください。